11 12月 2015
国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、小野寺修二氏率いるカンパニーデラシネラによるコンテンポラリーダンス公演『もう一つの話』を実施します。
カンパニーデラシネラは、2006年に結成され、国内外で公演を行っています。11月にはニューヨークでの公演を成功裏に終えています。ベトナムでは初めての公演となり、2作品を上演します。マイムの技術をベースにした演出は演劇的であり、また、客席に座っているだけなのに観客の視点が移動しているかのような感覚や、マイム独特の、見えないものが見えてくる感覚で、観客を魅了します。
主宰の小野寺修二氏は、パフォーマンスシアター「水と油」(1995-2006)で、すべての振り付けと演出を担当、国内外で公演を行ってきました。解散後の2006年にカンパニーデラシネラを結成、カンパニーでの活動のほかにも、演劇作品の演出や振付などで幅ひろく活動し、注目を集めています。
今回、小野寺氏は、文化庁文化交流使として12月中旬から1月末まで、ベトナム、タイに滞在し、ワークショップやリサーチを行う予定です。ベトナムでは、ホーチミン市、ハノイでダンサーや学生に対するワークショップを実施します。
カンパニーデラシネラ公演
『もう一つの話』
【日時】 | 2016年1月9日(土)&10日(日) | ||||||||
[開場]19:30 [開演]20:00 | |||||||||
【会場】 | 青年劇場/Youth Theatre (11Ngo Thi Nham, Hanoi) | ||||||||
【プログラム】 | |||||||||
1)『もう一つの話』(23分) | |||||||||
二人の男と一人の女のロードムービー。 | |||||||||
旅先でボーリング場やレストランを訪れる。全編無言で旅をする三人。 | |||||||||
演出:小野寺修二 | |||||||||
出演:藤田桃子、王下貴司、大庭裕介 | |||||||||
2)『ある夜の出来事』(45分) | |||||||||
夢である。一夜の夢である。 | |||||||||
存在の証明。あるということ。ないものをあるという。その存在すら疑う。ない世界を描く。 | |||||||||
演出:小野寺修二 | |||||||||
出演:王下貴司、大庭裕介、崎山莉奈、藤田桃子、小野寺修二 | |||||||||
舞台監督: 森下紀彦、照明:吉本有輝子、吉田一弥、音響:池田野歩 | |||||||||
【入場料】 無料。但し、事前配布のチケット入手が必要。 | |||||||||
【チケット配布先】 | 12月25日(金) 12時開始 | ||||||||
国際交流基金ベトナム日本文化交流センター(27 Quang Trung) | |||||||||
[開館時間:09:30~18:00、日曜休] | |||||||||
【備考】 | チケットは、お一人様につき、原則、2枚まで。 | ||||||||
6歳以下のお子様は、原則、入場をお断りさせていただきたく、ご協力いただきますようお願い申し上げます。 |
【共催】 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター | |||||||||
カンパニーデラシネラ | |||||||||
【助成】 アーツカウンシル東京 | 【協力】 文化庁(文化交流使) | ||||||||
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カンパニーデラシネラ
小野寺修二主宰によるカンパニー。2006年、10年間活動した、マイムをベースとしたカンパニー「水と油」の休止後に結成。カンパニーの作品では、振り付けはマイムのテクニックを基礎としているものの、従来のダンスの表現と異なる、独自の表現を行っている。作品ごとに、舞台美術のすばらしさも高く評価されている。カンパニーのデビューとなった「Xのフーガ」は、日本で高く評価され、ポーランドやフランスでも上演されている。
小野寺修二
演出家。日本マイム研究所にてマイムを学ぶ。95年、パフォーマンスシアター「水と油」を結成。以来、カンパニーのすべての作品の構成演出に関わる。2001年にはエディンバラ・フェスティバルのフリンジで「ヘラルド・エンジェル賞」を受賞。2006年3月の活動休止まで、国内22都市、海外9カ国22都市で公演活動を行う。カンパニーでの活動に加えて、2005年の愛知万博で行われた、水と油メンバー、ビッグバンドジャズ、トヨタ自動車によって開発された「トヨタ・パートナー・ロボット」とのコラボレーション作品「「未来のできごと」の制作を行う。
06年9月より1年間、文化庁新進芸術家海外留学制度の研修員としてフランス に滞在。帰国後第一作として、モーリス・ベジャールの愛弟子、バレエダンサーの首藤康之を主演に起用した『空白に落ちた男』を(主演 首藤康之)発表。本作は高く評価され、2008年には『Xのフーガ』、『ある女の家』を立て続けに制作した。『Xのフーガ』はミモス国際マイムフェスティバル(フランス)、ワルシャワ国際マイム・フィジカルシアター(ポーランド)でも公演された。
近年の主な演出作品として『オイディプス』(静岡県舞台芸術センター)、『カラマーゾフの兄弟』(新国立劇場)など。作品はマイムの動きをベースに台詞を取り入れた独自の演出で、世代を超えた観客層の注目を集めているほか、音楽劇や演劇などで振付の担当もしている。第18回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞を受賞。
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■【問合せ先】 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター(担当:河井)
27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi │ TEL +84-(0)4-3944-7419